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陶工房 篠原 >焼いて暮らす日々

お知らせ
-------2020年 今後の展示予定-------

-------終了した展示-------
・2020 2/1(土)〜2/16(日) ならまち ギャラリーたちばな(奈良)篠原希陶展  
・2020 4/29(水・祝)〜5/17(日) うつわや季器楽座(茨城)篠原希陶展  
・2020年7月 東武池袋店(東京)篠原希陶展  
・2020年8月15日(土)〜23日(日) 四季彩堂(静岡)篠原希陶展  
・2020年10月14(水)〜20日(火)大丸心斎橋店(大阪)篠原希陶展  

篠原希陶展 奈良 ならまちギャラリーたちばなにて
2020 / 02 / 03 ( Mon )
令和一つ目の個展!

奈良 ならまちギャラリーたちばなにて!
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焼締壷(やきしめつぼ)

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篠原希作陶展
会場 ならまちギャラリー たちばな
日時 2020 2/1(土)〜2/16(日) 11:00-18:00
作家在廊 2/1,2,8,9,11,15
#nozomushinohara #篠原希 #anagama #穴窯 #woodkiln #薪窯
#興福寺 #猿沢の池 #ならまち #ギャラリーたちばな @ ならまち カフェ&ギャラリー たちばな @ ならまち カフェ&ギャラリー たちばな
11:38:09 | 個展のお知らせ | コメント(0) | page top↑
2019東武個展
2019 / 07 / 27 ( Sat )
今年も皆様のおかげで、7/18(木)から
東京の東武百貨店池袋店にて篠原希陶展を開催いたしました。

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窯変壺(ようへんつぼ)

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今回の展示に臨む穴窯の窯たきでは、大きく二つの事をやって見ました。
一つはメインで使っていた土をつかわず今まで大切に保管していた土に変更したこと。

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二つ目は穴窯の最高温度をかなり下げたことです。
窯の最高温度はいつも千三百度を目安として、それをいかに長く維持するかという焚き方をしていたのですが、
今回はその温度にとらわれず、壺にかかる燃料の薪の灰の熔け方を観察することに徹することにしました。
その結果、温度計の温度はいつもの温度の20℃から30℃も低い温度を示していましたが、焼き上がりに大きな変化が感じられ
とても面白い焼き上がりが多かったように感じます。


そして今年五月、アメリカスタンフォード大学、マブチ教授のお誘いで行くことのできた
スタンフォード大学、ユタ州立大学。
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カリフォルニアクレイ徳利

この徳利はマブチ先生のブレンド土でカリフォルニア州の土で、彼のアトリエでろくろ制作したものです。

それを飛行機に乗りユタ州へ移動(カリフォルニア州は環境規制が厳しく薪窯が焚けないそうです)、ユタ州立大学にある「トレインキルン」で焼成したものを展示しました。

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今回は、土に関して窯に関して色々と新しく体験できたこと、それを自分なりに咀嚼して試したことを
多く展示させていただきました。

ご来場下さった皆様、本当にありがとうございました。




「信楽 篠原希 作陶展」
場所 : 東武百貨店池袋店 6F1番地 アートギャラリー
期間 : 7/18(木)〜7/24(水)
時間 : 10:00~20:00(最終日は16:30閉場)

テーマ:陶芸 - ジャンル:学問・文化・芸術

10:47:17 | 個展のお知らせ | コメント(0) | page top↑
倉敷 工房IKUKO 篠原希陶展 2019年4月6日(土)→4月14日(日)
2019 / 04 / 11 ( Thu )
桜の花が満開の倉敷美観地区そば、工房IKUKOにて個展開催中です。

篠原希 作陶展
※会期:2019年4月6日(土)→4月14日(日) <8日(月)休廊日


皆様のご来場よろしくお願いします!


鉄とコンクリート、ガラスで構成された建物の工房IKUKO。


美観地区は目の前です。


展示風景

展示風景

焼締広口器(やきしめひろくちうつわ)


シノギ花入


窯変片口大鉢(ようへんかたくちおおばち)


焼締湯呑(やきしめゆのみ)



[期日] 2019年4月6日(土)→4月14日(日)
(8日(月)は休廊日)
午前10時~午後6時(最終日は午後5時まで)
場所 工房 IKUKO
[住所] 岡山県倉敷市中央1-12-9
[TEL] 086-427-0067
[HP] http://www.koubou-ikuko.com/
[営業時間]10:00~18:00 

#anagama #穴窯 #nozomushinohara #篠原希 #工房ikuko #倉敷 #美観地区 @ Shigaraki
08:37:50 | 未分類 | コメント(0) | page top↑
4月の個展二つ目 静岡三島ギャラリー阿吽にて
2019 / 03 / 26 ( Tue )
四月の二つ目の個展は静岡三島市ギャラリー阿吽にて!

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火色大皿

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期間:2019年4月13日(土)~5月6日(月)
4月17日(水)、24日(水)、5月1日(水)休廊
場所:ギャラリー 阿吽
静岡県三島市北田町7-3 三四呂内
TEL 055-972-1243

テーマ:陶芸 - ジャンル:学問・文化・芸術

10:17:27 | 個展のお知らせ | コメント(0) | page top↑
四月の個展一つ目 篠原希作陶展 倉敷工房 IKUKOにて
2019 / 03 / 26 ( Tue )
次回の個展のDMが出来ました!岡山県倉敷にて。
篠原希 作陶展
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焼締湯呑

[期日] 2019年4月6日(土)→4月14日(日)
(8日(月)は休廊日)
午前10時~午後6時(最終日は午後5時まで)
場所 工房 IKUKO
[住所] 岡山県倉敷市中央1-12-9
[TEL] 086-427-0067
[HP] http://www.koubou-ikuko.com/
[営業時間]10:00~18:00 
作家在廊日 6日
#工房IKUKO
#篠原希 #nozomushinohara @ 工房 Ikuko


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テーマ:陶芸 - ジャンル:学問・文化・芸術

10:08:52 | 個展のお知らせ | コメント(0) | page top↑
信 樂 - 土の賦 十二人展 平成31年3月15日(金)~ 3月21日(木)
2019 / 03 / 14 ( Thu )
東京新宿柿傳ギャラリーでの信楽12人展に参加させていただきます!
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高橋楽斎作 宝船水指


個展とは色々な面が違い、何度か集まって話し合いをしながらこの日を迎えます。
信楽で活躍されている若い作家や先輩とともに、「信楽展」と名のつく企画に参加させてもらえることは私にとって、とても光栄です。
故郷大阪を離れて二十数年。

ようやく信楽で制作できているんだなと実感を持てた様な気がします。
初日から三日目の茶会まで在廊します。
みなさまのご高覧おまちしております。

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篠原希作 蹲壺

会期 平成31年3月15日(金)~ 3月21日(木)
開廊時間 午前11時~午後7時まで(最終日21日は午後5時まで)
会期中無休
出品作家 青木寿美子、大西左朗、奥田陶生、神崎秀策、小牧鉄平、迫 能弘、篠原 希、髙橋楽斎、髙間智子、谷 穹、津守愛香、古谷和也(五十音順)
略歴 □青木 寿美子 Aoki Sumiko
愛知県名古屋市生まれ
愛知県立芸術大学 美術研究科 大学院 陶磁科専攻 修了
平成8年 信楽にて作陶をはじめる
平成11年 信楽陶芸展 入選
平成12年 築窯、国際クラフト展伊丹 入選
平成14年 国際陶磁器展美濃 入選
平成20年 国際陶磁器展美濃 入選
平成25年 長三賞陶業展 長三金賞 受賞(グランプリ)
平成26年 第25回 秀明文化基金賞 受賞

□大西 左朗 Onishi Satoki
昭和39年 滋賀県信楽町生まれ
昭和63年 東洋大学 社会学部 応用社会学科 卒業
平成5年 京都府立陶工高等技術専門校 図案科 修了
平成18年 第17回 秀明文化基金賞 受賞
平成19年 現在形の陶芸 萩大賞展(山口県立萩美術館)
平成20年 第1回 いまどき、しがらき、かやりき展 大賞
平成25年 信楽焼伝統工芸士(総合部門)認定
平成30年 第11回 現代茶陶展 入選、第3回 日本陶磁協会奨励賞 関西展 入選

□奥田 陶生 Okuda Sueo
昭和41年 滋賀県信楽町生まれ
昭和62年 京都府立陶工職業訓練校 成形科 修了
平成6年 ギャラリー陶園(信楽)個展
平成18年 ギャラリー陶園(信楽)個展
平成25年 ギャラリー陶園(信楽)個展
平成30年 ギャラリー悠(静岡)個展
その他、関西各地でグループ展に出展

□神﨑 秀策  Kanzaki Shusaku
昭和58年 滋賀県信楽町生まれ
平成16年 京都府立陶工高等技術専門校 修了
平成24年 第59回 日本伝統工芸展 入選
平成25年 第60回 日本伝統工芸展 入選
平成26年 第2回 陶美展 入選
平成27年 第44回 日本伝統工芸近畿展 新人奨励賞 受賞、第62回 日本伝統工芸展 入選
平成28年 第27回 秀明文化基金賞 受賞
平成29年 第5回 陶美展 入選
平成30年 現代形の陶芸 萩大賞Ⅳ 入選、第65回 日本伝統工芸展 入選、第3回 日本陶磁協会奨励賞 関西展 入選、日本工芸会正会員に認定

□小牧 鉄平 Komaki Teppei
昭和46年 茨城県生まれ
平成6年 京都精華大学 陶芸専攻科 卒業 信楽に移り製陶会社勤務
平成15年 高島屋京都店美術工芸サロンにて個展(同、平成19年)
平成17年 信楽町多羅尾に移り独立 一基目の穴窯を築窯
平成18年 日本伝統工芸近畿展 入選 以降、入選12回
平成21年 第23回 萬古陶磁器コンペ準グランプリ
平成22年 第4回 現代茶陶展 入選
平成23年 二基目の半地下式穴窯を築窯、日本伝統工芸近畿展 新人奨励賞、第22回 秀明文化基金賞 受賞

□迫 能弘 Sako Yoshihiro
昭和46年 奈良県桜井市三輪生まれ
平成4年 辻 清明氏に師事 やきものを志す
平成7年 石川県立九谷焼技術研究所 卒業 信楽にて修行
平成12年 信楽にて独立
平成21年 第56回 日本伝統工芸展 入選
平成22年 穴窯築窯
平成27年 第62回 日本伝統工芸展 入選
平成29年 台湾国立台南芸術大学にてワークショップ、第64回 日本伝統工芸展 入選
平成30年 第29回 秀明文化基金賞 受賞、第3回 日本陶磁協会奨励賞 関西展 奨励賞

□篠原 希 Shinohara Nozomu
昭和47年 大阪府生まれ
平成3年 信楽 古谷信男氏に師事
平成10年 信楽窯業技術試験場 釉薬科 修了
平成11年 信楽町黄瀬にて独立作陶
平成16年 伊賀に新たに穴窯を築く
平成19年 経済産業大臣指定 伝統的工芸品 信楽焼伝統工芸士に認定される
平成24年 「土に魂を宿す二人展」酒井敦志之×篠原希 うつわや季器楽座 個展(茨城県水戸市)、第23回 秀明文化基金賞 受賞
平成26年 講談社モーニング連載「へうげもの」水指やぶれぶくろ登場回での作画協力

□髙橋 楽斎 Takahashi Rakusai
昭和29年 滋賀県信楽町生まれ
昭和50年 滋賀県立信楽窯業試験場 卒業
昭和52年 荒川豊蔵先生のもとに互窯会結成
平成4年 柿傳ギャラリーにて個展(9回)
以降、日本橋三越本店、福岡三越、大阪高島屋、JR名古屋高島屋、京都高島屋、山口井筒屋にて個展
平成22年 五代 髙橋楽斎 襲名

□髙間 智子 Takama Tomoko
平成17年 大阪芸術大学大学院 芸術制作研究科 修士課程造形表現 卒業
平成19年 京都高島屋6階工芸サロンにて個展(平成26年、29年)
平成23年 滋賀県立陶芸の森スタジオアーティスト、大阪高島屋6階NEXTギャラリー(平成25年)
平成25年 新時代の「やきもの」への挑戦!あれもやきものこれもやきもの(滋賀県立陶芸の森)
平成29年 アートフェア東京2017(東京国際フォーラム)、華やぎの陶(銀座和光ホール)
平成30年 第3回 日本陶磁協会奨励賞 関西展 入選

□谷 穹 Tani Q
昭和52年 滋賀県信楽 谷清右衛門窯に生まれる
平成19年 中世信楽に多く見られる双胴式穴窯を築窯
平成24年 単室式穴窯築窯
平成26年 信楽大壺がポートランド美術館(アメリカ)に収蔵される
平成27年 「ロローロロ」未来の途中プロジェクトの一環としてギャラリー@KCUA(京都)個展
平成29年 「泥仲間」ギャラリーあしやシューレ(兵庫)にて彫刻家中ハシ克シゲと二人展
平成30年 「信楽 黒盌」展 翫粋(京都)

□津守 愛香 Tsumori Aico
昭和54年 滋賀県生まれ
平成14年 京都市立芸術大学 卒業、朝日陶芸展 入選(以後、平成15、17、18年)
平成15年 女流陶芸展 新人賞
平成19年 長三賞陶芸ビエンナーレ 奨励賞
平成23年 滋賀県立陶芸の森 陶芸館ギャラリー「津守愛香‐ちょっとシニカルでゆかいな仲間たち」
平成27年 第6回 菊池ビエンナーレ 優秀賞
平成29年 平成28年度平和堂財団芸術奨励賞、第28回 秀明文化基金賞、第7回 菊池ビエンナーレ 優秀賞
平成30年 第43回 滋賀県文化奨励賞

□古谷 和也 Furuya Kazuya
昭和51年 滋賀県信楽町生まれ
平成10年 京都府立陶工技術専門校 卒業 父、古谷 道生に師事
平成14年 穴窯築窯
平成15年 日本伝統工芸近畿展 入選(以降10回入選)、池袋東武百貨店にて初個展(以降隔年個展)
平成21年 阿曾美術にて初個展(以降隔年個展)
平成25年 名古屋栄三越にて初個展(以降隔年個展)
平成26年 大阪高島屋にて初個展(以降隔年個展)
平成27年 第26回 秀明文化基金賞 受賞
作家在廊日 青木寿美子・・3月15日(金)~17日(日)
大西左朗・・・3月15日(金)~17日(日)
奥田陶生・・・3月15日(金)~21日(木)
神﨑秀策・・・3月15日(金)~17日(日)
小牧鉄平・・・3月15日(金)~17日(日)
迫 能弘・・・3月15日(金)~17日(日)
篠原 希・・・3月15日(金)~17日(日)
髙橋楽斎・・・3月15日(金)~19日(火)
髙間智子・・・3月15日(金)~17日(日)
谷  穹・・・3月15日(金)、17日(日)
津守愛香・・・3月15日(金)~17日(日)
古谷和也・・・3月15日(金)~17日(日)
特別茶会 ■特別記念茶会「紫香楽」

柿傳ギャラリーの上にある茶室にて、特別記念茶会「紫香楽(しがらき)」を開催致します。
席主は出品作家が力を合わせて務めさせて頂きます。
茶会に参加された事がない初心の方も大歓迎ですので、どうぞお気軽に、信楽ゆかりのお道具で、一服の茶の一時をお楽しみ頂ければ幸いです。

・日時 3月17日(日) 11:00、13:00席入の二席

・席主 出品作家

・場所 新宿 京懐石 柿傳(東京都新宿区新宿3-37-11 安与ビル)
 薄茶席「残月(9階)」、点心席「古今サロン(6階)」、受付・寄付「安与ホール(7階)」
 ※ 席入15分前までにお集まりください。

・会費 5,000円(税込)   ※ 服装自由

・申込 ご希望の方は、柿傳ギャラリーまで電話、FAX、メール、弊廊HPの御申込フォームからお申し込み下さいませ。

・〆切 3月15日(金)までとさせて頂きます。

皆様のお申込を心よりお待ち申し上げております。

<ご連絡先>
TEL 03-3352-5118 / FAX 03-5269-0335
e-mail gallery@kakiden.com
電話は11時~19時受付(ギャラリー休廊日を除きます)

▸お申込みはこちら
俳人の加藤楸邨氏に「月下信楽」という文章があります。
冴え返る月を浴びた信楽の大壺の姿を綴った文章で、「何にも凭れず、何にも媚びず、それ自身で極めて自然に据わっている」とあります。
この自然に据わっているという在り方は、長い間、加藤氏が求めつづけてきた理想の生き方です。
陶は人なりといいますが、技術や表現を超えた作家の生き方が問われる時代がやってきているように思います。

私の定義では、信楽焼とは信楽の風土性、地域性を持ったやきものを指します。
信楽の土(自然)と作家の感性(自然)が共鳴して、ひとつの相を成した時に<信楽のかたち>が生まれます。
第1回 信 樂 -土の賦 十二人展のテーマは「茶陶」です。
茶陶には、いろいろな制約がありますが、制約に拘り過ぎると単なる道具になってしまいます。
茶陶は、茶の湯の器であると同時に、茶という空間を創り出す造形物でもあります。
だからこそ、寸法が重要なのです。寸法によって、茶室の空気感が変わります。
その空気感こそ、茶陶と現代アートを繋ぐものです。
大切なのは心の自由です。
十二人の全てがこの定義に当てはまる訳ではありませんが、各人が切磋琢磨し、グループ展でなければ出来ない展覧会になることを願っています。
信楽のいまをご堪能下さい。

青木寿美子氏は、名古屋から移住した若手作家です。
大学では鯉江良二氏に陶芸を学びました。
繊細な線画による自由な作風で、2013年に長三賞陶業展 長三金賞を受賞しました。
掛け花入「暖翠を告げる。」には、春、暖かくなり草木が緑に色づいてゆく様子が描かれています。

大西左朗氏は、地元信楽の作家です。
益子陶芸展、現在形の陶芸萩大賞展などに出展し、2008年に第一回いまどき、しがらき、かやりき展大賞を受賞しました。
この「信楽片身替水指シ」は、彼が得意とする楕円形の水指です。
水指の灰色がかったグリーンと、蓋の緋色が対象的です。

奥田陶生氏も、地元信楽の作家です。
信楽焼のやさしさと力強さ、陰と陽に挑戦されています。
それは、豊かな大地から生まれ出たかたちで、信楽らしい土味、焼味が魅力的です。
この「信楽水指」は、いわゆる鬼桶と呼ばれる水指で、薪窯特有の表面と裏面、緋色と灰被りが見られます。

神﨑秀策氏は、地元信楽の若手作家です。
焼締めの火色を求めて穴窯で焼成し、2015年に第44回日本伝統工芸近畿展新人奨励賞を受賞しました。
この「信楽茶盌」は、高台から口縁に広がる茶碗で、淡い赤茶色の素地に対して、見込みには美しい緑色の釉溜まりが見られます。

小牧鉄平氏は、茨城出身の作家です。
信楽古窯を再現した半地下式穴窯で独自の造形表現を追求しています。
2011年には日本伝統工芸近畿展新人奨励賞を受賞しました。
個性的な「信楽茶盌」で、赤褐色の火色と焼け残った白い抜けが、信楽特有の美しい景色を創り出しています。

迫能弘氏は、奈良出身の作家です。
陶芸家・辻清明氏に師事し、やきものを志します。
2018年「炭化たたき広口壺」で第3回日本陶磁協会奨励賞を受賞しました。
「信楽狸手炙」は、とても愛嬌のある狸です。
茶席で使用される手炙だけに、どことなく品を感じます。

篠原希氏は、大阪出身の作家です。
陶芸家・古谷信男氏に師事し、焼締めを基軸に、土と灰が噛みつき合うように溶けた独自の表現を追求しています。
「窯変壺」は、緋色と灰被りと焦げとが、まさに噛みつき合うように溶け、変化に富んだ景色を醸し出しています。

髙橋楽斎氏は、信楽を代表する陶家・楽斎家の五代目です。
古信楽の作風を基調に、信楽の土味や薪窯焼成の焼味を生かした素朴で穏やかな作風の作品を制作しています。
「宝船水指 銘『船出』」は、釣竿を持った恵比寿を先頭に七福人を乗せた宝船です。
今回の展覧会の船出をイメージしています。

髙間智子氏は、大阪出身の若手作家です。
何種類もの色の磁土を何層にも重ね、模様を削り出す独特な技法を駆使して、カラフルな色彩の作品を制作しています。
これは「はなことば」シリーズの一つで、積層彩磁の飾り皿です。
皿の裏面を三角錐にすることで、自立した飾り皿になっています。

谷穹氏の家は、江戸末期から続く窯元です。
古信楽の美を再構築するため、双胴式や半地下式の穴窯で、現代の信楽に挑戦されています。
2014年にはポートランド美術館(アメリカ)に大壺が収蔵されました。
桧垣文が刻まれた「信楽蹲」からは、彫刻的な力強さを感じます。

津守愛香氏は滋賀出身の陶芸家です。
京都市立芸術大学卒。2003年に女流陶芸展新人賞、2007年に長三賞陶芸ビエンナーレ奨励賞、2015年に菊地ビエンナーレ優秀賞を受賞しました。
「ほおづえ」は、瞳を閉じて頬づえをする可愛い人形作品です。
その左手には花を持っています。

古谷和也氏は、陶芸家・古谷道生氏のご次男です。
信楽と伊賀の古陶に学びながら、情趣豊かな窯変と力強い造形力を感じる独自の焼締め表現に挑戦されています。
「信楽茶盌」は、ビードロと火色と造形が織りなす個性豊かな茶碗です。
その作品からは、彼の真摯な作陶姿勢が感じられます。

森 孝一(美術評論家・日本陶磁協会 常任理事)
03:45:13 | 日記 | コメント(0) | page top↑
松割木
2019 / 02 / 08 ( Fri )

松割木(まつわりき)
信楽では松の薪をこう呼びます。
空っぽだった薪棚に薪が有るだけでうれしくなる。
MATSUWARIKI (firewood of pine)
In Shigaraki We call the firewood of pine like this.
I am happy just to have firewood on the empty wooden shelf.
#woodfiring #firewood 
#anagama #穴窯
08:49:54 | 未分類 | コメント(0) | page top↑
あけましておめでとうございます。平成最後のお正月。
2019 / 01 / 08 ( Tue )
焼締大鉢におせち料理。あけましておめでとうございます🎍🎍
旧年中は沢山の方と出会い、また支えていただいた年でした。本当に有り難かったです。
大晦日の朝には師匠が工房まで訪ねて下さり、短い間でしたがお話できました。「よー頑張ってるなー」と師匠に言ってもらえるだけで、じーんとしました。
別れ際には子どもたちにお年玉までくださいました。
19で信楽に来て、仕事が出来るまで育ててもらって、工房をでてから長くなりますが今も気にかけて頂いて。
本当に自分は信楽で良い出会いをもらえたと再認識しました。
心より感謝もうしあげます。

大晦日まで一生懸命作ってた奥様の今年のおせち料理は大皿へ。
焼締大壺に生け込み

今年は秋より信楽が舞台の、そしてタイトルも信楽の火色を「スカーレット」と呼んで、ドラマが放映されるそうで楽しみですね。
今年もどうぞよろしくお願いします!
15:49:23 | 未分類 | コメント(0) | page top↑
岡山 ギャラリー栂篠原希陶展はじまりました。
2018 / 11 / 08 ( Thu )
岡山で個展がはじまりました!
ギャラリー栂(岡山)2018.11/6(火)~11/18(日)

美味しいお蕎麦が食べられる場所でもあるギャラリー栂。今回は焼締の壺、花器、陶匣に加えて、ご飯炊き土鍋や平土鍋も展示します。
みなさまのご来場お待ちしております。
2018/11/06 TUE - 11/18 SUN
最終日は16:00まで
土鍋ワークショップ
11/12 MON (蕎麦栂は休み)
栂さんによる土鍋を使ったワークショップがあります。ご参加くださいませ。
〒709-0431
岡山県和気郡和気町清水288-1
※駐車場あり
Tel 0869-92-9817
#ギャラリー栂 #篠原希 #nozomushinohara #土鍋 #平土鍋 #信楽 #shigaraki
08:58:49 | 未分類 | コメント(0) | page top↑
大丸京都店篠原希陶展終了しました。
2018 / 11 / 07 ( Wed )

2018年10月24日(水)〜30日(火)の日程で開催されておりました大丸京都店での
篠原希陶展終了しました。

京都での個展は3年ぶりでした。
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破れ大壺

街は三年前とは全く変わったかのような雰囲気で、外国から来られた観光客の多さにまず驚きました。



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ぐい呑

今回の展示では信楽や伊賀の土に加えて、滋賀県下で産出する鉄分の多い原土を使って、アメリカで体験した
スリップの技法を自分なりに解釈し直して、作品にしました。


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アメリカワイルドクレイ茶碗

そして、昨年アメリカのペンランドで制作したワイルドクレイの茶碗を、持ち帰り
自分の穴窯で焼き直したものも展示しました。
これは私の穴窯の高温と大量の降灰により、土の中の鉄分が溶け出し、黒色に変化したものです。

そしてこの体験は、過去、笠間の酒井敦志之さんとのコラボの時に生まれた「じどけ」現象で、
その体験を経たからこそ生まれたものでした。

今回無理をお願いして、窯で割れたところを、金継ぎで見せるよう仕上げて頂きました。



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窯変大壺(ようへんおおつぼ)

期間中にはアメリカヘイスタックでお世話になったネイトさんとペンランドから来られたマットさんも来場くださり、
ペンランド、ヘイスタックで制作した作品を京都で共に見るという貴重な体験もできました。
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アメリカで制作したのもが破れ、熔けたものを京都の皆様がどのようにみてくださるか緊張しておりましたが
面白がってくださる方も多く、大変ありがたかったです。



ご来場くださいました皆様心より御礼申し上げます!


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