お知らせ
-------2020年 今後の展示予定-------
-------終了した展示-------
・2020 2/1(土)〜2/16(日) ならまち ギャラリーたちばな(奈良)篠原希陶展
・2020 4/29(水・祝)〜5/17(日) うつわや季器楽座(茨城)篠原希陶展
・2020年7月 東武池袋店(東京)篠原希陶展
・2020年8月15日(土)〜23日(日) 四季彩堂(静岡)篠原希陶展
・2020年10月14(水)〜20日(火)大丸心斎橋店(大阪)篠原希陶展
-------終了した展示-------
・2020 2/1(土)〜2/16(日) ならまち ギャラリーたちばな(奈良)篠原希陶展
・2020 4/29(水・祝)〜5/17(日) うつわや季器楽座(茨城)篠原希陶展
・2020年7月 東武池袋店(東京)篠原希陶展
・2020年8月15日(土)〜23日(日) 四季彩堂(静岡)篠原希陶展
・2020年10月14(水)〜20日(火)大丸心斎橋店(大阪)篠原希陶展
茨城の旅。この三年間その2 穂高隆児さんの初個展
2014 / 10 / 13 ( Mon ) 前回の茨城の旅のつづきです。
今回の旅の目的は、笠間工芸の丘でのノ貫プロジェクトのこの三年間の節目の展示があり その在廊をしたいと言う事もあったのですが、もうひとつ。 それは笠間の陶芸家、穂高龍児(ほだかりゅうじ)さんの初の個展を見に行く事。 ![]() 穂高さんと私が知り合ったのは、やはりノ貫プロジェクトと同じく、この三年間の出来事でした。 東日本大震災のできごとに前後し、笠間の陶芸家酒井敦志之さんとの交流をするなか、 いつも傍らで彼の窯の再建を手伝い、彼の仕事を手伝っている人。 それが穂高さんでした。 酒井さんに話を聞くと彼は東京で18年も和食料理のプロとして働いており その間も数年スペインの大使館で料理人としての経験もある、本格派。 その彼がどうしても自分で器を作りたいと、料理の世界を離れ陶芸の世界に飛び込んで来たとのこと。 「いま笠間の研修場で学びながら、うちやいろんな陶芸家の仕事を手伝っているんですよ」 と酒井さん達に紹介してもらいました。 本人に初めて会った時の印象は、落ち着いていて穏やかに話す人。そして謙虚な人でした。 しかし料理人の長い経験からか観察眼のするどい印象でした。 笠間に行くたびに、そしてネットでのやり取りを見ていても、 昼も夜もなく真剣に陶芸に取り組んでいるのが伝わってきました。 ずっと焼き物しかしらないまま来た自分にとっては、彼の様に一つの仕事をずっとやって来た人が それを離れてでも陶芸に打ち込みたい事がある と頑張っている姿は、とてもありがたく感じ そしてこちらも、もっと真剣に取り組まなければと 思わずにはいられない思いがしました。 穂高さんの二年の研修期間が終わるとき。 卒展をします。と伝えるハガキが私に届きました。 ![]() 穂高君卒展案内DM そこには 「初個展の時はよろしくお願いします(笑)」 との一筆。 「わざわざ来なくていいよ」 との事なのでしょうが、私はその一文を見て、 もし穂高さんの初個展をやる時には 「必ず行く」 と決めました。 そして時は経ち 先日の3年の節目となる「ノ貫プロジェクト」in笠間工芸の丘展の在廊を終えて 水戸へ ![]() 水戸市にある うつわや季器楽座(ききらくざ) ![]() 穂高龍児作陶展入り口 会場一杯にならんだ彼の初個展の作品は、いままでの想いが遺憾なく発揮されていて 様々な形や技法の器が多種多様に展示されていました。 じっくりと一点一点、どんなお料理を盛るのかと考えながら拝見しました。 そして、今回の個展はなんと 「夜の部」が! 陶芸家穂高さん自作の器に料理人穂高さんが料理を盛ってコースを供する その名も 「料亭穂高」! という驚きの企画がありました。 普段、うつわや季器楽座でコーヒーを出されるカウンターが この日は和食厨房に変身。 ![]() 厨房に立つ穂高さん ![]() メニュー メニューにはお料理の内容とともに、器の名前も。 ![]() 前菜 磯つぶ貝の潮煮 畳鰯の炙り 木の葉南京 紅白蕪巻 栗渋皮煮 ![]() 酒器も自作。お酒は茨城県の地酒 ![]() 造り 本鮪脳天 頬肉 蝦夷法螺貝 勘八 ![]() 割山椒に柿と湿地の白和へ コースの最初に出て来たこの割山椒。 卒展のときにも作っていたアイテムです。 そのときから私は、穂高さんがこの器になにを盛るんだろう?と思っていました。 今回ついに、その答えを見せてもらいました。 コースの提供が終わった穂高さんは白衣の姿で 個展会場で陶芸家として作品の説明をしていました。 ![]() 穂高君会場 ![]() 包丁 そして、料亭穂高を終えてお客さまを送り出した後 彼は、包丁をみせてくれました。 まるで日本刀の様に波紋の美しい包丁。 柄の木質にまで拘って一本一本集めた包丁は20本を超えるそうです。 穂高さんのこれまでの歴史を見せてもらった気がしました。 そして今回のこの初個展は 料理人としての18年と言う歳月と、笠間に入って陶芸に打ち込んだ3年の技術と想いが 発揮された場である事がしっかりと伝わってきました。 真剣に人生に取り組んで来たひとの長い歳月を見る事が出来る 「初個展」 素晴らしい体験をさせていただきました。 ありがとうございました。 ↓余談になりますが… その日から翌日まで関東は10年に一度と言う台風の直撃を受けて電車がとまってどうなるかと思いましたが、無事に帰れてほっとしました… ![]() ![]() クリックいつもありがとうございます!↓ |
茨城の旅。この三年間その1 ノ貫プロジェクト作陶展
2014 / 10 / 09 ( Thu ) 先日はただいま開催中の笠間市の工芸の丘にて
ノ貫(へちかん)プロジェクト「茶道具」と「器」の作陶展に在廊して 水戸市ではノ貫メンバーでもある穂高隆児さんの初個展を見に行ってきました! まずは笠間市工芸の丘にて ![]() ノ貫プロジェクト「茶道具」と「器」の作陶展 ノ貫プロジェクトとは「アバンギャルド茶会」なるものを主催する近藤俊太郎さんが 震災をきっかけに笠間の薪窯を購入、みんなで作品を持ち寄って一緒に窯を焚こう! という発案から始まったものです。 その時のエピソードは薪窯、買っちゃった。 工房、借りちゃった。 当時は震災まもなく、大きな余震も続いており、原発の危険もまして行く中 「薪の窯を東京の茶人が買う」という文言をネット見ただけの私でしたが すっかり度胆を抜かれてしまった事がわすれられません。 私が参加した時の記事は 「初日実現!-3 お祝いパーティーと初窯出し/ 土に魂を宿す二人展 酒井敦志之×篠原希」と 「丿貫プロジェクト第三回窯焚き」 「いつかこの作品で展覧会が出来たらいいね」 と話していた事が、ついに実現する事となり、私も参加させていただける事になりました! ![]() ノ貫入り口看板 展示内容はメンバーが共に「窯元」近藤さんのノ貫の薪窯で焼き上げた作品と 自分の仕事としている作品を展示する事となっております。 私のノ貫窯での作品は陶胎は私が製作して 絵付けと窯での焼き上げをノ貫参加のメンバーがしてくれたものです。 ![]() 篠原ノ貫茶碗 私も展示会場で実作を初めて見て、あまりの予想外、おもしろさに大笑いしました。 自分だけでは絶対作れない記念すべき作品です。 そして 笠間工芸の丘登り窯前では、この三年の間に茶人近藤俊太郎さんが発案、製作、活動をしている 「移動茶室」ノ庵(へちあん)登場。移動茶室についてはアバンギャルド茶会サイトのこちら 近藤さんがたくさんのお客さまにお茶を立てておられました。 ノ庵を体験された皆さんとても笑顔になって出てこられ、 近藤さんのお茶の素晴らしさを再認識しました。 ![]() ノ庵をにじり口からのぞく この移動茶室もようやく今回初体験する事ができました。 笠間の陶芸家沼野さんとともにお茶をいただきながら、 震災以来体験した色んな出来事をはなしました。 そもそも沼野さんと近藤さんとの震災時のやり取りを知ることができなかったら、 いまこうして沢山の出会いもなく過ごしていたかもしれません。 短くも素晴らしいお茶席をいただきました。 ![]() 移動茶室ハッチ 台風接近の大荒れのお天気で下が、沢山のお客さまが興味深く「ノ庵」を ご覧になっていました。 最後に、ノ貫メンバーのこの日の在廊をしてくださった皆さんとパチリ。 ![]() 左から 笠間陶芸家酒井敦志之さん、私、茶人近藤俊太郎さん、陶芸家沼野 秀章さん、陶芸家中野 明彦さん 工芸の丘のど真ん中でこんなことが出来るなんて、そしてそこに自分が参加できるなんて 想像もできませんでした。 この三年間のみなさんの努力とその結晶の和に加えていただけたこと、感謝申し上げます。 すばらしいひとときでした。 次回、水戸市うつわや季器楽座での穂高隆児初個展〜 ↓行けるかどうかギリギリまでわかりませんでしが、参加できて本当に良かったです。 クリックいつもありがとうございます!↓ ![]() |
笠間にてノ貫プロジェクト展 、恵比寿三越にて「朝の一服 100碗展」
2014 / 09 / 29 ( Mon ) 9月30日から10月13日までは2つの企画展!
茨城県笠間市、そして東京恵比寿三越にて企画展に参加させていただきます! まずは茨城県笠間市にて、未曾有の東日本大震災をきっかけに始まった ノ貫プロジェクト! ![]() ■9月30日(火)~10月13日(月) 茶団法人アバンギャルド茶会 近藤 俊太郎 茨城県笠間市 笠間工芸の丘にて ※ 移動茶室「丿庵」茶会 10月5日(日)11時~15時(予約不要/参加無料) そしてふたつ目は東京はエビス! 「朝の一服 100碗展」 ![]() 茶人近藤俊太郎さんが毎朝、喫するお茶をさまざまな作家の器を使ってたて、 それをネットにアップする事1000碗! ついに展示会としての形になることに。 あらたに1月から12月までテーマで新作の茶碗を展示します。 私は4月の茶碗を製作して参加させていただきます! ■2014年10月1日(水)~10月14日(火) 淹れる 点てる しつらえる『モダン茶ノ湯のミタテ時間』 スピンオフ企画 ■「朝の一服 100碗展」 会場: 恵比寿三越 2F アトリウム みなさまのご高覧こころよりお願い申し上げます! どちらも茶人近藤俊太郎さんが震災の出来事があって行動した事が始まりとなっております。 2011年3月。未曾有の東日本大震災がおこり、笠間や益子の沢山の窯が破壊され、 原発の危機が日々増していく中、突然笠間の空き家となった工房と薪の窯を買う! その時のエピソードはこちら アバンギャルド茶会サイト 薪窯、買っちゃった。 工房、借りちゃった。 という東京の茶人がいると知って私は度肝を抜かる思いがしました。 笠間の若き陶芸家とこれから協同窯として作品を焼く!と聞き、 私は一も二もなく協力できることがあれば参加したいとおもいました。 「いつかこの窯で焼いたものを並べて作品展が出来るといいね」 とみんなで窯を焚きながら話したことが、ついに、実現する日がやってきました。 感慨無量…。 「楽しみましょう!」 を口ぐせに、皆をひとつにまとめて引っ張ってきた茶人近藤俊太郎さん。 それを支えた笠間陶芸家、沼野さん、酒井さん…笠間や益子の沢山のみなさん。 そして京都山形備前…様々な土地から近藤さんを支えた人たち。 この展示に私が加わらせてもらえるこの光栄。感動。 皆様ありがとうございます。 どんな展示になるのか私もたのしみです! ↓いつまでも近藤さんや笠間や益子のみなさんに甘えていてはいけませんね…。もっと強くならなければ クリックいつもありがとうございます!↓ ![]() |
丿貫プロジェクト第三回窯焚き
2013 / 05 / 22 ( Wed ) 個展の搬出を終え、今度は信楽に戻らずそのまま北上。
一路、茨城へ! 前回のGW期間中になってしまった個展搬入とはまるで違って、都心ですら一度も渋滞に掛かること無く あっというまに奥さんの育った町、日立に到着。 ![]() いつも奥さんが朝日の美しさを語る日立の海 じつは息子が一緒に来ていたのですがその理由は、彼の幼なじみとの再会も兼ねてのことでした。 そのまま友人宅に息子を預かってもらい、私はいつもお世話になっている うつわや季器楽座へご挨拶。 ![]() おいしいコーヒー 去年2012年最初の笠間の陶芸家酒井敦志之氏との二人展、強烈なイメージとして私のなかにもずっと焼き付くように残っているものですが この五年後に再び二人展をすることが決まっています。 どうすればお客様に納得してもらえる展示になるか、今のうちから相談をさせてもらいに来ました。 その後ようやく本来の目的地、第3回丿貫プロジェクトの地へ! この丿貫プロジェクトと題された企画は東京の茶人近藤俊太郎氏が 2011年05月、突然窯を、それも薪窯を買うと言う出来事から始まります。 ネットを通じて一部始終を見ていた私は、震災の余震も頻繁に起きる中、そして原発の不安のただ中での その行動力、実行力に愕然としましたし、これから起こる出来事への期待感にすっかり感服してしまいました。 それ以来、その窯にはぜひ参加したい。 何か手伝えることがあれば手伝いたいと考えては来ましたが 結局もうしわけないことに、過去の二度の窯焚きではお手伝いが出来ず 今回ようやくの初参加となりました。 現場に到着すると窯詰めは手慣れたメンバーたちの手によって ほとんど終わるところでした。 ![]() 窯詰め作業 ![]() 点火! 参加メンバー全員が窯焚きの手練ばかり。 誰が何時に交代する。という決まりも無く誰彼無しに寝て、そして焚いて行きます。 ![]() いつもギリギリ言いながら歯ぎしりして焚いている自分の窯焚きとは大違い。 とても和やかで幸せな気持ちで夜も更けて行きました。 私はただ楽しくメンバーと話をさせてもらって、結局明け方先に寝かせてもらうことに。 朝起きてくると、窯主の近藤さんは一心不乱に茶碗を作っていました。 ![]() 近藤さん 普段は大変忙しいビジネスマン。 「まとめて作る時間が普段無いので」 というとまた作陶に集中していました。 そして遠路山形からきていたTさんには、山形で掘った原土を分けてもらいました。 ![]() 山形の原土 私も信楽から持って来た原土をTさんと交換。 ![]() 信楽と山形の原土を交換 初めて見た山形の原土はとてもキレイでなめらかで、直ぐに何か作りたくなるような土でした。 自分の穴窯に入れてどんなものがやけるかまずは試してみたいと思います。 今回は子連れと言うことで、窯焚きも途中でリタイア… まだまだ窯の温度もこれからと言うところで結局、何のお手伝いにもなりませんでした。 皆さんすみません! でも私は本当に参加できて嬉しかったです! 本当に笠間のみなさん、ノ貫メンバーの皆さんありがとうございました! 酒井君の奥様がつくられる「きのみの」のお菓子をお土産にいただいて 笠間メンバーとの再会の旅を終え、信楽へ帰りました。 ![]() 「きのみの」のお菓子と酒井敦志之作マグカップ ↓参加しています。 友だちの家で一泊して大満足の息子は私と再会するなり、「かえりはラーメン食べよう!」と、一切お菓子に手をかけず渋滞をまちつづけました。 ![]() 念願のラーメン クリック!↓ ![]() にほんブログ村 |
笠間、水戸、小山の旅 -2
2012 / 08 / 09 ( Thu ) 前回の続きです。
個展を終え、水戸に明け方に着いたところから急遽笠間陶芸家酒井敦志之君と栃木県は小山市の「四狭間(しさま)かなた展」を 見に行きました。 その後、笠間の酒井君の工房にお邪魔し、以前から話し合っていた「互いの工房での作品作り」を させてもらいました。 二人展のための2011年9月の信楽ミーティングでは酒井君が私の陶房で私の使っている土を使って「うずくまる壷」を作りました。 ![]() 2011年9月製作 左 篠原作 右 酒井作 今回は酒井君が掘ってきた笠間周辺の原土を使わせてもらうことに。 ![]() 笠間原土 ぎゅっと握るとネトッとしているのですが、曲げてみるとサックリ裂ける信楽で言う「さくい」土。 これは以前、二人展のテーマの一つとして、お互いの土を交換したときにもらった かなぐされの入った土を、酒井君が製土したものだそうです。 しばらく二人でワイワイいいながら、結局信楽と同じうずくまるをつくりました。 同じカタチにする事でかえって土の特徴がはっきりわかるかもしれません。 ![]() 左 篠原作 右 酒井作 つぎに、お互いろくろを順番に挽いてみようと言う事になり それなら、私が以前酒井君の個展で購入したマグカップが有るのですが 持ち手といい口当たりといい、焼きといい何もかも私の好みで ほとんど毎日コーヒーをこれで飲んでいるので、それを挽いてもらう事に。 ![]() マグカップの本体を挽き始める酒井氏 手慣れた手さばきでするすると挽いて行く酒井君。 酒井君はトンボはほとんど使用しないということで驚きました。 私もあまりトンボは使わないのですが、一応の目安程度は当てていますので 酒井君はよほど土取り(湯呑みなら湯呑みに必要な土の量を最初の動作で決める)が しっかりしているのでしょう。 以前から気になっていた笠間独特の左手の動きも、酒井君に説明を聞いて納得できました。 いくつか見本として挽いてもらった後に 次に私がろくろに座らせてもらい、酒井君の挽いたものを見ながら挽いて行きます。 先ほどの原土とはちがい、ろくろ用の土はとても決めが細かく 私が使っている土より腰が有って、石が一切入っていない延びの良い土でした。 挽きながら、横にいる酒井君と自分はこうしている、酒井君はこうしているのか?などと 具体的なろくろの話が出来てとても有意義でした。 ![]() 左 酒井作 右 篠原作 同じものを挽こうとしているのですが、やはり違ってしまいます。 「独立間なしのころにやっていた、「賃引き」仕事だったら全部はねられるな〜」 なんて笑いながら楽しい時間は過ぎて行きました。 このまま夜まで酒井君と製作を続けてしまいそうな勢いだったのですが 本当は朝一番に挨拶に行くつもりだったうつわや季器楽座に向かう為、ふたたび水戸へ。 にこやかなオーナー夫妻と再会し、 またまたコーヒーをごちそうになってしまいました。 ![]() コーヒーにも写り込むケヤキの大木。 店内から見える借景をみながら本当にほっとできる時間です。 3月にも来たはずなのですが、随分昔の事のように感じました。 店を後にして、笠間へ。 本当は、水戸と笠間に顔を出したらその日に信楽に帰るつもりだったのですが 今回も酒井夫妻のお言葉に甘えて(何度甘えた事だろう…)、泊めていただく事になりました。 ありがとうございます! 酒井君の友人、沼野氏と穂高氏、そして水戸の季器楽座オーナー夫妻も集まっての宴会! ![]() 酒井君の友人の握ったお寿司も。おいしそうなごちそうがいっぱい! 「酒井君はいつもこんな豪華なごはんたべてるの?」 と聞くと 「まさか〜!」 と笑っていましたが じつは、酒井君、私が笠間で泊まるよう、とても熱心に誘ってくれた理由には 私の先日の受賞とそして妻の第4子妊娠の二つをみんなで祝ってくれようと考えてくれたからだったようです。 相変わらず優しかっこ良すぎるぜ!酒井君…!そしてさとみさん…! 本当にうれしいです!ありがとうございます! ごちそうの中には、私は生まれて初めて見る生き物が。 それは「ホヤ」! ![]() ホヤを見事な手さばきでさばく、もと日本料理店料理長穂高氏 聞くだけは「海のパイナップル」だとか 「においが独特でだべられない」とか、「珍味」だとか聞いておりました。 ![]() 見事に刺身になったホヤ 見るのも食べるのも初めて。 好奇心満々で、まずは醤油も付けずに一口… 「うまい!」 穂高氏曰く、とても新鮮なものだったそうで 聞いていたような臭みもないし、貝のような、でも食感はそれより柔らかくてほんのり磯の香りもして 味がしっかりしてとてもおいしかったです! 「なつかしいわ〜」 といいながら食べる茨城の海辺育ちの酒井君の奥さんと一緒においしくいただきました。 (ちなみに(よ)さんも同じ茨城の海辺育ちなのですが、ホヤは食べた事が無かったそうです。 ホヤは相当新鮮なものを選ばないとやはりおいしくないそうで、料理法も独特なためかもしれません) そして毎回たのしみなのはお料理上手な酒井夫人さとみさんのお料理。 以前、塩竈料理にはびっくりしましたが今回もライスペーパーで巻いたものに数種類のソースを付けて食べるものでした。 ![]() 中には野菜やえびなどいろいろ入っていて、頭から最後の一口までおいしかったです。 いつもいつもおいしいお料理驚きます。本当に感謝です。 おいしい料理も一通りいただいて、お酒ものんで… と言うところで 「続きやリましょう!」 となりました。 そうです。お昼に作ったコーヒーカップの削りと手付けがあるのです! ちょうど、この場に来ている沼野氏のコーヒーカップも私は以前購入して使っていて とても手の付け方がいいので沼野君にも「手付け教室」をお願いすることに(笑) 私と酒井君、沼野君、穂高君、そして季器楽座のオーナーが集まって 「順番にろくろを挽こう!」 ということになりました。 まずは酒井君または沼野君が見本を挽き 私が次に、そして沼野君、そして穂高君という順で挽いて行きます。 それぞれにろくろに特徴があり、笠間メンバーでも個性があるので大変おもしろかったです。 ![]() ろくろを挽く沼野氏、すばらしい手さばき。 ![]() ろくろを挽く穂高氏「料理も出来るしモテるでしょ〜!」と私が言うと 「料理はプロができても当たり前だから……フッ」と笑ってました。 ![]() それぞれろくろを挽いた後、みんな見ている前でワイヤでまっ二つに切って またあれこれろくろ談義。 このとき私の徳利の底は抜けていたので、とても恥ずかしかったです…(笑) ![]() コーヒーの削りを実演中酒井氏。 削ると言うよりざっくりと切り出して行く酒井君。 この削りをする為にろくろのときには既に厚みのメリハリができており、切り出すところは厚く それ以外は立ち上がったところからはとても繊細に挽いてあったのがわかりました。 作りと削りがしっかり連動しているとてもいい作りで、本当に酒井君らしいきっちり大胆ないいろくろでした。 信楽でもなかなか出来ないような、ろくろ実演しながらのあれこれとろくろ談義。 同じものを作ってもそれぞれの特徴と考え方がはっきり現れていてとてもたのしかったです。 本当にありがとうございました。酒井夫妻、沼野君、穂高君、そして季器楽座オーナー夫妻…! 酒井君とはその後も夜遅くまで酒を酌み交わし、季器楽座での五年後の二人展再戦を話し合い どのように中身をつめて行くのか色々と考えました。 (気付いたら一升瓶が空いていたので、途中からは意識もうろう…(笑)) 今回も出会いの多い茨城~小山の旅だったなあ…! 朝起きて、私は500km以上離れた信楽に、夕方の子どものスイミングの 送迎にいかねばらならず、(苦笑)バタバタと酒井家をおいとまする事になりました。 ふと傍らの明るい窓際に目をやると 私が東武で出展した「イッテコイ合子」が。 ![]() イッテコイ合子 これは新年の二人展のためにつくったイッテコイ窯を模したものです。 去年の東武個展のとき、東京ミーティングと題して酒井君、季器楽座オーナーと三人で 話し合っていたときは、まだ酒井君の穴窯は再建も手つかずの状態でした。 その事をわすれず一年の記念にと作ったものでした。 それを東武で展示していたら初日に酒井くんが来場、片隅にぽつんと有ったそれを見つけて その意をちゃんと理解してくれて持って帰ってくれたものでした。 本当にうれしかったです。 ありがとうございました。なんかいつも泣かされそうな場面を酒井君にはつくられるなあ… ![]() 前日見に行った四狭間かなた氏の壷の前でちんまりといい場所をキープしているのを 眺めてから笠間を後にしました。 ※(ここからスイミングの送迎に向かって信楽へ猛ダッシュしてます) ↓参加しています。 信楽に帰って(よ)さんが「信楽よりも笠間の方ですごく祝ってもらってるね〜」と笑ってました。そんなことないでしょ!でもほんとにありがたいです… クリックおねがいします↓ ![]() にほんブログ村 |
笠間、水戸、小山の旅 -1
2012 / 08 / 03 ( Fri ) 東武池袋店で個展が終わってから、私はまたまた水戸笠間へ行く事に決めていました。
今年始めの「笠間×信楽 酒井敦志之×篠原希二人展」が終わってからの私の燃え尽き方は半端なのもではなく、なかなか気持ちの整理がつかなかったのです。 私は、この仕事をして20年を超えましたが 「これが出来たら死んでもいい」 などと思いながらやった仕事が何度かあります。 今思うとそんな考えで仕事をやってはいけないと思うし、甘いとも思うのですが その時はどうしても実現してほしいという強い想いからのものでした。 この酒井君との二人展もそのひとつで、震災があって実現不可能に思えたところ (被災したのは自分ではなく酒井君なのですが… ![]() 始まったこともあって、初日を迎えた日は体が震えるほど感激していました。 今年の東武の個展初日、わざわざ笠間から酒井君、そして舞台となった水戸のギャラリー季器楽座のオーナーが 来てくださり、同じこの場所で話し合った一年前のミーティングを三人で語り合いながら、ようやく節目を迎えたような気がしました。 そして、二人の帰り際 「帰りに水戸笠間に寄って行っていいですか?」 と、 とどめの踏ん切りを自分にもらうつもりで言いました。 東武の搬出を終えて、次の朝、 私は明け方には水戸に到着して、とある喫茶店で一服。 ネットを見ていたのですが そこで「四狭間(しさま)かなた展」が期間中だと言う事に気付きました。 四狭間かなた氏のサイト 彼とはネットを介して知り合ったのですが、まだ会った事はありませんでした。 しかし今回の展示では自作の穴窯を壊し、改めて双胴式穴窯をつくって個展をする事を ネットで紹介していました。 そして土や釉までも地元、栃木県佐野で採れたものを使って焼く事に拘っており、 一度ぜひ見たいと思っていたのです。 水戸から急遽、栃木県は小山市へ向かう事に。 予定変更を笠間の酒井君に伝えると 「一緒に行こう」 ということになり、笠間へ寄ってからともに会場に行く事になりました。 ![]() 四狭間かなた展会場風景 会場に着くと四狭間氏が笑顔で迎えてくれました。 彼とは初対面なのですが、ネットで何度かやり取りがあり、また、 酒井君とは指導所時代一緒に学んだ仲と言う事で 会場までの道中いろいろと伺って来る事もできたため、初めて会ったような気がしませんでした。 会場で彼が取り組む地元の材料のみで焼き物を焼く「一カ所焼き」は 土、釉、燃料、のみならず、窯の材料までもレンガを使わず地元の土のみというもの。 窯の作り方も土を叩いて締める、地元で伝えられている炭窯の作り方。 土は窯場の裏でとれる、昔、カマドを作っていた粘土。 釉に使う石は昔、碍子(がいし(電線などの絶縁体につかう))を焼いていた石を自分で粉砕したもの。 焼き物の原料である土と釉は連続したものという事を実践している彼の話に どんどんと引き込まれて行きました。 現代の焼き物は様々な原料や、道具がかんたんに手に入ります。 彼のしていることは、それに反して一見不自由な事をやっているだけのように見えますが、 その自らに課した「縛り」は 決して窮屈に感じず、むしろとても前向きな事のように感じられるものでした。 ただここにある材料で出来る事をやってみた、 焼いてみたらおもしろいとおもうものが出来たから見てもらう。 とても健康的で正直な焼き物でした。 ![]() 四狭間かなた作 花器 ![]() 四狭間かなた作 湯呑み いつまでも話は尽きないのですが、他のお客さまの邪魔になりつつあったので 会場を後にする事にしました。 笠間から小山まで往復2時間とすこし、 酒井君には朝早く起こしてしまって申し訳なかったのですが 初めて二人でゆっくりと話す事もできましたし、今回の四狭間氏のやっているテーマ 自分が活動している地元の土をどのようにとらえるか。 「いい土」っていったいなんなのか、を真剣に議論できてとても楽しかったです。 とここまで書いて ホントは笠間水戸のことも書ききるつもりだったのですが長くなったので笠間編は次回へ… ![]() ↓参加しています。 いまも色々と頭を巡るとても意義深い展示でした。焼き物って本当におもしろいですね〜 クリックおねがいします↓ ![]() にほんブログ村 |
市川孝拵 展 (こしらえてん)に行ってきました
2010 / 11 / 12 ( Fri ) 京都は下鴨にあります美術店。
近くの市営駐車場に車を止めて、秋の紅葉や水の流れを見ながら… 鴨川を徒歩でゆっくりと渡ります… この時期の京都は紅葉でにぎわいますが、この日はとくに空気も澄んでいて、山も川も町もどこを見ても本当にきれいに感じました。 ![]() 下鴨神社、糺の森へ向かう鳥居が見えてきます。 そんなところにひっそりと佇む「川口美術」 ![]() 今年も陶芸家市川孝さんの展示を見に行ってきました。 今回のタイトルは 市川孝拵 展 (こしらえてん) たいがい陶芸家の展覧会には「陶展」とタイトルがつきますが、 今回は「拵展」 木工や彫刻の技術ももっている市川さんはお盆や茶托なども以前から出品されています。 市川さんらしいタイトルだなと興味を持ちました。 そして なにより今回DMにはずっと念願だった大きな薪窯を新たにつくられて、その初窯作品を出品されるとの事。 見に行かなくては。 本当は初日にお邪魔するつもりだったのですが、急用ができて二日目に。 たいへんな人気作家である市川さんの展覧会はいつも初日にごっそりなくなってしまうので、新作がみたいときは初日に行かないと見る事ができません。 本人も在廊されているのはたいてい初日だけなので、 二日目だし今回は不在だろうと思って伺ったのですが、本人がおられてびっくりしました。 二日目だったからか、お店に客は私だけしかおらず、ゆっくりと市川さんと焼き物談義をすることができました。 やはり初日はたいへんな混雑だったそうで、展示を見ても市川さんの人気アイテムの急須やポットなどは一つものこっていませんでした。 「二日目はこんなもんだよ~」 とにこやかに笑っておられましたが、あとで私がお店を出る頃には何組ものお客さんがどっとこられて、 本当にたまたまの幸運だったようです。 市川さんはさりげない仕草で美味しい紅茶をいれてくれました。 私はいつも陶芸の仕事での思いを市川さんにアドバイスをいただいて、頭の中身を整理をしているようなところがあって 短い時間でもあったときには市川さんに質問ばかりをしています。 (迷惑な客ですよね) しかし今回は市川さんに会う事もないと思っていたので、頭の中は空っぽでした。 おかげでいつもとは違い、市川さんのお話ゆっくりと聞く事ができました。 人気作家で売れっ子で評価も高い市川さん。 しかし本人は「ずっともがいてるよ」 とぽつり。 自分が理想とする焼き物を焼くためにどのようにすればいいのかいつも悩んでおられます。 毎回、はっとさせられます。 お店を出る間際には、やっぱりいつものようにお客さんに囲まれてしまった市川さん。 挨拶もそこそこに。 ほんとうに良い時間をいただきました。 市川 孝 拵展(こしらえてん) 11月10日(水)~14日(日) 11:00~18:00 川口美術 http://web.kyoto-inet.or.jp/people/kawabi/ 京都市左京区下鴨宮河町62-23 TEL075-781-3511 FAX075-781-2255 ↓参加しています。 お湯を沸かすときに使っていた五徳も手作りでした。以前は「鉄で展示台を作ってきたらそれを売ってくれと言われた」と笑っていました。 クリックおねがいします!↓ ![]() にほんブログ村 |
「古陶の譜 中世のやきもの-六古窯とその周辺-」/ミホミュージアム秋期特別展
2010 / 09 / 03 ( Fri ) いつもいろいろと勉強させてもらっているHさんに
9月4日(土)から始まる展覧会のレセプションに連れて行ってもらいました。 ありがとうございます! 内容は 信楽にあるミホミュージアムhttp://www.miho.or.jp/ での秋期特別展。 秋季:2010年9月4日(土)~12月12日(日) 「古陶の譜 中世のやきもの-六古窯とその周辺-」 ![]() ![]() 信楽を含む六古窯(ろっこよう)の壷がずらりと展示されると聞いては見に行かずにいられません。 会場はひとでいっぱいでした。 Hさんと私はいろいろとマニアックな焼き物の話をしながら、会場をなんども見にもどってを繰り返して、 さらに気に入った場所は居座るようにしつこく眺めて、さらにいろいろと話し合っておりました。 本当にたのしかったです。 12世紀~16世紀の各古窯の壷が一同にみられるだけでも私にとってはうれしいのですが、 なによりその壷に実際に花が生けられて いるものも何点かみられたので、とても贅沢な気分になリました。 会期は12月までありますので、それまでに何回も通うことになりそうです! ↓参加しています。 会場には有名な陶芸家がたくさん来ておられたのでそちらにもびっくりし通しでした ![]() ![]() ![]() にほんブログ村 |
ほんのり岐阜めぐり
2010 / 08 / 11 ( Wed ) 個展が終わってもやることはたまっていて、ばたばたしているだけで日が暮れてしまう毎日ですが、
先日は突然に岐阜に行くことになりました。 毎年この期間は長浜のギャラリーへ陶芸家I氏の展覧会を初日に見に行くのが恒例でした。 とにかく人気の作家さんなので、いつも初日の午前中に見に行かないと 大半のものがすぐに売れてしまうという感じです。 実際、過去に2日目に伺ったときには、がらんとしていてびっくりしたことがあります。 今回も初日に伺うことができず、会期も後半。 残念におもっていたところ、それならばと 篠原夫人(よ)さんと以前から行きたかった岐阜のギャラリーへいく話になりました。 ありがたい高速1000円の恩恵を受けながら2時間弱のドライブ… 到着したのは岐阜県多治見のこんもりとした森の中。 ![]() 初めて来た人はとてもたどり着けないとおもう道なのですが、駐車場は車で埋まっていました。 おめあては… 雑誌、メディアではしょっちゅう目にしていた、 「ギャルリももぐさ」 ![]() 入り口にある看板から石垣、排水溝のタイル。庭の草花。 いっぺんに引き込まれる雰囲気。 玄関にある涼しげな展示から一階部分の庭の見える部屋と縁側、茶室まで続く展示。 階段箪笥で上がる二階には梁組みが見える天井で、空間が広く感じられました。 ゆっくりと室内で作品を拝見… …したかったのですが、今回も子どもたちがおり、残念ながらさっと見て回る程度でしたが 見に来られてやはり良かったです。 ![]() お庭も大変きれいで、子どもたちと階段を下りてひろい庭内を二周ほどさせていただきました。 店内には雰囲気の良いカフェが併設されており、今度はこちらにもお邪魔して ゆっくりお茶をいただけたらいいなと思いました。 さて、 お庭にいるときからかなり近くで電車が走っているのに気付いていた我が家の 「電車息子」 みせから少し離れたところに線路がみられる場所がありました。 ![]() 小川のながれるトンネルを抜けるとそこは… ![]() 中央線の線路が! 電車息子このたび一番の大喜び! 目の前を走っていく大迫力の電車をみて、彼も大満足でした。 ![]() 帰り道には、現在は岐阜金華山そばにすむ私の幼なじみの家にお邪魔してケーキをご馳走になりました。 そしてその友人宅そばにある、毎回どうしても素通りできないみそカツ屋さんで みそカツ定食をいただき… ![]() みそカツ定食。 (よ)さんも大満足。 見たかったギャラリー、古い友人家族との再会、みそかつ。 短い時間でしたが、満喫できた岐阜でした。 ↓参加しています。 電車息子がお世話になっている保育園の先生に「ブログみてますよ~」と言われました。親子でお世話になっております。 クリックもいつもお世話になります…↓ ![]() にほんブログ村 |
ヒガシヘニシヘ~西編~/ 岡山、直島(瀬戸内国際芸術祭)
2010 / 08 / 03 ( Tue ) さて前回栃木県は益子へ行ったところまで。
ここからは帰路になるのですが、帰省している奥さん子どもを迎えにいくため 仮眠と荷物を降ろす為に途中信楽に寄ったらすぐに 岡山まで走ることになっていました。 栃木県益子市を後にして車を西へ反転。 都心のひどい渋滞をなんとか抜けて高速を西へ走り、夜中に信楽に到着。 すこし仮眠を取り、目覚めたらすぐ車の荷物を降ろして出発。 今度は実家に帰省している子どもたちを迎えに岡山へ。 こちらは渋滞もなくスムーズに到着。 笑顔で再会。 なんとか子どもたちも私の顔を覚えていてくれたようです。 (でも赤ちゃんは覚えていたのか怪しかった…) 岡山に向かう前に気になっていたのが、現在開催中の瀬戸内国際芸術祭2010 しかし子どももいるし時間はあまり取れないなと思っていたのですが、 篠原夫人(よ)さんにそのことを話すと、せっかくなので少しだけでも見ていくことに。 宇野港に到着。 ![]() 予備知識がほとんどなかったので、インフォメーションでガイドを購入。 今回は7島それぞれに様々な展示があると聞いていたのですが、 ガイドを見ると一島につき5~6時間の鑑賞所要時間が要るとあり、とても複数見ることは不可能なので 中でも以前からアートの島として紹介されている直島にいくことはすぐに決まりました。 ![]() では、船に乗ってしゅっぱーつ! 子どもたち大喜び! 二十分ほどですぐに到着でしたが、電車息子は興奮しすぎてあっちにいこう!こっちにいこう!と お父さんを引っ張り回し、島に着く前にふらふらになりました。 ![]() 直島(なおしま)に到着! 船の上から既に見えていた展示作品に電車息子は一目散! あっというまに豆粒のようになっておりました。 近づいてみると… ![]() 予想外の大きさにアンパンマン娘、ボーゼン… (電車息子はすでに中に入ってますね ![]() 赤ちゃんは… ![]() 寝てますね。 こちらは展示作品ではありませんが 港の大きな鏡のような壁。 ![]() はじめてみる自分の全身に驚くアンパンマン娘。 そこここにある建物もデザインのかっこいいものが多数ありました。 これだけは見たいな~と思いつつ、子連れでは無理かなあと考えていたのが ![]() 地中美術館。 あとでわかったのですが、展示の都合上入場者数を制限しているとのことで、 整理券が配られたあと、随分と待ち時間がありました。 子どもがみるみる飽きてくるのをなだめつつ、なんとか入場。 ![]() いざ入ってみると、城内に充満する緊張感とうつくしい空間に子どもも興味を持ってくれたのか、 静かに見て回ってくれ、ほっとしました。 とはいえすべて見て回ることは出来ませんでしたが、雰囲気だけでも子どもと共に体験できて幸せでした。 ![]() ご褒美!というわけではありませんが海の見えるカフェで子どもたちはアイスをたべました。 ![]() カフェの前は美しい瀬戸内の海が一望。 そして、これだけは見るだけでも見てみたい!と探してみつけたのがこちら。 いったいこの建物は何でしょう? ![]() 強烈なインパクト ![]() 別角度。ヤシの木生えてます。 じつは ![]() なんと銭湯! その名も「I ♥ 湯」(あいらぶゆー)! 銭湯内部もすごいことになっているらしいので、ぜひとも入浴して帰りたかったのですが、 残念ながら入浴ならず、直島を後にしました。 なぞるだけとなってしまいましたが、ほんの少しでも体験できて本当によかったです。 パスポート持って全部見たい! 頭の中に強烈なイメージをもらいつつ、信楽へ帰路に着きました。 ↓参加しています。 2週間で走行距離は2000キロを超えました! クリックありがとうございます!!↓ ![]() にほんブログ村 |