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陶工房 篠原 >焼いて暮らす日々

お知らせ
-------2020年 今後の展示予定-------

-------終了した展示-------
・2020 2/1(土)〜2/16(日) ならまち ギャラリーたちばな(奈良)篠原希陶展  
・2020 4/29(水・祝)〜5/17(日) うつわや季器楽座(茨城)篠原希陶展  
・2020年7月 東武池袋店(東京)篠原希陶展  
・2020年8月15日(土)〜23日(日) 四季彩堂(静岡)篠原希陶展  
・2020年10月14(水)〜20日(火)大丸心斎橋店(大阪)篠原希陶展  

19の湯呑み
2010 / 08 / 20 ( Fri )
昔のものを整理していたら、こんな湯呑みがでてきました。


BLOG6510.jpg
粉引筒湯呑


実はこれは、私が19になってすぐこの世界にはいって、ろくろ修行の最初の課題になった湯呑みです。


陶芸を仕事としている人は、美術大学を出て仕事に就く人や職業訓練校や専門校で技術を学んでから来られる方が多いのですが

私の場合は全く何の知識も経験もない、陶芸の「と」の字も知らない状態の19才の若者でした。




私の師匠の古谷信男さんは大変優しい方で、仕事のできない私を毎晩仕事が終わってから、
ろくろの練習をさせてくださりました。

夜中まで仕事をする師匠の横に座ってろくろの修行をさせてもらいました。



当時家族だけで仕事をされていた工房には、私と、
もうひとり同時期に京都のろくろ職人さんが入ってこられていました。


師匠は

「ちょうどええわ。わしのろくろは大分応用になってるから、最初は彼に京都の基本教えてもらい~」とのことで、


一番最初の図面の書き方から、京ベラ(こて)(ろくろのときに使う木で出来た道具)の削り方など
ろくろの最初1年間の基本は、その京都のろくろ職人さんから教えていただけました。

その後の実践的な仕事のろくろは師匠に教えてもらえましたので、いまからおもうと大変運がよかったです。








毎夜、ろくろで湯呑みの練習。

練習の終わりには挽いたゆのみを全て針金で半分に切って厚みの確認。




それがだんだん出来るようになってくると

次は高台(こうだい)部分の削りの練習をさせてもらえます。


カンナをかけて高台を削り仕上げ、それが出来たらすべて針金で半分に切ってまた厚みの確認。










BLOG6514.jpg
高台部分。当然サインは入っていませんね。




あくまで練習なので、焼くことなくまた土に戻すのですが、

たくさん作った中から、



「記念にしなさい」と



師匠が化粧がけをして窯にいれ焼いてくださりました。



それがこの湯呑みです。



はじめて自分で作ったゆのみが焼き上がり、窯だししたときの感動は忘れられません。




BLOG6512.jpg


まったく使っていないので、今でも新品です。


じーっと眺めていると、あの頃のことが昨日のことのように頭によみがえってきます。


師匠に感謝…。




初心を忘れないように今でも大切に持っている、私の

「使わないうつわ」

です。






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テーマ:陶芸 - ジャンル:学問・文化・芸術

13:06:23 | 制作についてのおはなし | コメント(2) | page top↑
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コメント
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素敵なお話ですね。
人との出会いは、行き方も変えて
くれると思いました。

自分も教室に通っていますが
いつかは、ほかの家庭に
役立つものが作れたらと思います。
by: モモシゲ * 2010/08/20 18:04 * URL [ 編集] | page top↑
--感謝--

師匠と出会ったいきさつも本当にたまたまの奇縁とよべるもので、そこで一から陶技を学びました。

今では大きな窯元なのですが、私は家族だけで作られているところに入った初めての人間だったので、子供のようにかわいがってもらいました。

そこでお世話にならなければ、いままで焼き物を続けていることはなかったと思いますし、本当に感謝しています!


モモシゲさんは常滑でステキなご縁のなか、焼き物を焼かれているんですね~!

by: 篠原希 * 2010/08/20 20:50 * URL [ 編集] | page top↑
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