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酒井氏の薪窯復活へ / 笠間×信楽 酒井敦志之×篠原希二人展が出来るまで-4
2011 / 12 / 05 ( Mon )
7月、東京でのミーティング、そして二人が信楽へ来てくださり実現した信楽ミーティングを経て
ついに笠間の若手陶芸家 酒井敦志之氏は震災で破壊された薪窯を復活する作業に入りました。

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写真は笠間工芸の丘の登窯、地震で破壊されていました





まずは自分の壊れた窯を崩していく作業があります。
私は現場にいくことはありませんでしたが

私も自分で窯を作ったものとして想像するには、きっとこの作業が一番大変だったのではなかったかと思います。

なんとか窯の形を保ったままの窯を自らの手で壊さなければならないのは本当につらい作業だったのではと。
(…彼のことだから私のようなことは考えておらず「ああ、大丈夫っすよ!」っていうかもしれませんが(笑))






窯を壊した彼はまず、ネットでボランティアを募りました。

壊したレンガにはモルタル(レンガをくっつけるのりのようなもの)がこびりついており
それをハンマーやスクレイパーなどの工具ではがさねば、使うことが出来ません。


その数、ひと窯で数千丁の数のレンガ、それも重たいものですので大変な重労働です。

とても一人では出来ないです。





私はネットでその様子を見ながら、自分も駆けつけたい気持ちでもどかしく見ていましたが
あっという間に彼の仲間たちがあつまり、みんなで作業を手伝ってくれたようです。

すばらしい仲間たち。ネットを見ながら感激していました。



まったく人のこと心配している必要も資格も無い私でした(笑)





酒井君は想いのこもった窯の解体をし、掃除の済んだレンガをきれいに積み上げて
ついに窯復活の作業がはじまりました。

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復活へ向けてレンガが積み始められた(写真酒井氏より転載)


その様子は彼がツイッターで随時報告してくれていて
遠く離れた私もいつもどこまで作業が進んだかを見ることができました。
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木枠を組みアーチが積み始められる(写真酒井氏より転載)

彼は日中は窯作りの作業を、夜は作品作り、そしてその間グループ展や日々の仕事をこなしており
本当に頭が下がりました。



そしてついに窯は復活しました。


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復活した酒井氏の薪窯(写真酒井氏より転載)



ネットを通じてですが、共に喜べた日を私はこれからも忘れることは無いでしょう。







ついに先日
その初窯についに火が入りました。




奇しくも彼の初窯をたいているころ、私もほぼ同じ日程で穴窯を焚くことになりました。


笠間と信楽、遠く離れた場所で同じ目的をもち、窯を焚けたことはすばらしい体験となりました。




つづきます


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