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陶工房 篠原 >焼いて暮らす日々

お知らせ
-------2019年 今後の展示予定-------
・2019年9月4日(水)~9月10日(火)大丸心斎橋店現代工芸サロン桃青(大阪)篠原希陶展予定  

-------終了した展示-------
・2019年7月18日(木)~7月24日(水)東武池袋店(東京)篠原希陶展  
・2019年 4月13日~5月6日ギャラリー阿吽(静岡)篠原希陶展予定  
・2019年4月6日(土)~ 4月14日(日)倉敷工房IKUKO(岡山) 篠原希陶展 
・2019年3月15日(金)~ 3月21日(木)新宿ギャラリー柿傳 「信 樂 - 土の賦 十二人展」

益子の初窯個展と水戸二人展の反省会の旅
2012 / 03 / 31 ( Sat )
一月の茨城県水戸市での二人展の反省会をしよう!と
約束してはや一ヶ月。一路私はもう通い慣れたような感覚すらある茨城、そして今回は益子へ行ってきました。



当日は強い風と雨が降っていたのですが、新しい私の相棒となったバン(でも中古車)はとても快適で
ほとんど休憩も取らずに東京まで行く事が出来ました。
…しかし、東京でひどい渋滞にはまって結局時間を無駄にしてしまいました。


まず向かったのは、水戸でも笠間でもなく栃木県は益子町。


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雨の益子町の風景。暴風雨でほとんど人影もありません。



どうして早朝から益子に行ったかと言うと
益子の若手陶芸家竹下鹿丸(たけしたしかまる)氏の個展を見るため。
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会場の展示風景

彼もまた、昨年の3月11日の大震災により、窯が破壊されてしまいました。



竹下氏は一月に酒井敦志之氏と私との二人展の初日にもきてくれ、
私は初めて話をする機会がありましたが
その時にも同じように被災したところから見事に復活させた酒井氏に
想いが重なるところがあったのものとおもいます。


窯の再建がなって、いよいよ初窯と言う時に
突然温度が上がらなくなってしまったとtwitterで竹下氏がつぶやいた時がありました。

信楽にいる私は何も出来ずに、ただただ画面を見守るしかできなかったのですが
その様子を知った笠間の酒井氏を始め、益子の友人達が深夜一時を過ぎているのにも関わらず駆けつけ、
煙突をみんなで協力して延ばすということがありました。


友の痛みを自分のことのように感じて駆けつけ、問題を解決していった姿に
ネットを通してみていても胸が熱くなりました。


ついに個展の日。

私は運良く(これはきっと笠間のあの人や水戸のあの人のお陰と思っていますが)
竹下鹿丸氏の個展の初日に伺う事が出来ました。



冷静な作家さんに見える竹下氏ですが
暴れ回りそうな強い個性の益子の原土を、きちっと落ち着いた造形のなかに納めたようなうつわは
彼の佇まいそのものの様に感じられました。


そんな彼の雰囲気がすべて籠っているように感じられる片口鉢を購入して
大満足して会場をあとにしました。






益子町を出て、相変わらずの大雨の中、一路茨城県は水戸へ。
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うつわや季器楽座(ききらくざ)晴れの日撮影。


天気はあいにくの荒れ模様なのですが
店に入ると雨の借景もきれいで、本当にほっとします。

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雨の眺め。濡れたケヤキの巨木がきれいです。


いつもの様に笑顔で出されるコーヒーがとてもおいしいです。
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カップは笠間の若手陶芸家沼野 秀章作



ここでコーヒーカップを使ってもらえるのは、うらやましいです。
いつか私もここで使ってもらえるようなカップを作りたい…



そして夕方になる頃には
笠間へ到着。
今回は酒井氏のお宅に集まって二人展の反省会です。


…ええ、反省会なんですが今回も
お料理上手の奥様のお料理をごちそうになりました。

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今話題の塩麹を使ったお料理。
はじめて塩麹というのをいただきましたが、おいしかった!


そして季器楽座オーナー山口さんの手料理も。
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ポトフ。おいしかった!
「調理は単純だけどおいしく作る事はむずかしいのよ」と(よ)さん談。


そのほかにも初めて食べる中華風のお料理
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具を皮に包んでいただきます。酒が進んでイケナイ…




今回はあくまでも反省会。

キチンとノートを用意して、お客様の意見やオーナーや酒井君の意見を聞きながら
メモしているつもりだったのですが…

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反省会をメモ



後で読み返してみるとどんどんと字が読めなくなってきて、最後は判別不能(笑)




酔いつぶれそうになっていると

「くじ引きします!」
と季器楽座山口さん。



次回の展示は個展をすることになり、酒井君と私がどちらが先に展示をするかを
くじで決める事に。



二人がくじを引き結んである紙を開いてみると…







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大当たり!(笑)



私は2014年10月個展をさせていただく事になりました!
酒井君はその翌年、2015年。

そして季器楽座20周年となる5年後にふたたび二人展をしよう!ということが決まりました。



いまから五年後。
いったい私はどうなっているでしょうか?



しっかり手綱を締め直してこれからの作陶に向かえとの季器楽座山口さんからのエールの様に思えました。



二人展のインパクトにすっかり燃え尽きていたようになっていた私ですが
この日を境に頭を切り替えていこうと思います。




酒井家のみなさん今回も本当にお世話になりました!






翌朝、酒井陶房の窯場にいってみると
再建された窯にさらに頑強な鉄骨が組まれていました。


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鉄骨が組まれた窯





そして酒井君のご好意で、
笠間焼最古の窯元久野陶園に連れて行ってもらいました。
(震災前に私が訪れた時の記事はこちら
DSCF0116.jpg
笠間最古の窯元 久野陶園


この久野陶園もまた、震災により江戸時代から使われてきた巨大な登り窯が破壊されてしまいました。


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地震で壊れてしまった登り窯

しかしそのようすを知った酒井君を含むたくさんの有志が
久野陶園の復活に着手。

二基あったうちの一基の登窯が、たくさんの協力者の手により解体、整理されました。

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壊れてしまった登がまに使われていたレンガの山。


そして登窯を解体して出てきたレンガを使って、あらたな登窯を作り直されたそうです。
その後、皆さんで初窯を見事に焚かれました。


そしてこの日、私が酒井君に連れてきていただいた日は
なんとその初窯の窯出しの日だったのです!
(酒井君山口さん本当にありがとうございました)


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窯出しの様子

とてもうれしそうに初窯の窯だしをされる皆さんの笑顔をみていると
私もしあわせな気持ちになりました。


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久野陶園さんから協力された皆さんへのメッセージが貼られていました。



この初窯で焼かれた作品は
まもなく開催される信楽ACTのイベントで展示されるそうです。

2012年4月13~16日 信楽ACT2012





今回、竹下氏の復活した窯による初窯展。
久野陶園を復活させた登り窯のレンガを再利用した新しい登り窯。

そして、酒井君の鉄骨が組まれ、強固な姿となった薪窯。



それぞれ、地震によって破壊され、復活されたものたちです。
しかしそれは単に、もとの状態に戻ったと言う事ではなくて、
震災前よりさらに強固に、そして何より窯の中には、被災しながらたちあがろうとする
たくさんの皆さんの強い魂が吹き込まれたように感じられました。

キラキラと輝いて見えます。




震災より一年。

この節目の年に向けて、みなさんの歯ぎしりの聞こえてくるような努力の日々が
この日の笑顔に繋がったのだなと本当に思いました。


深い敬意とこころからの賛辞を贈りたいと思います。





笠間、益子のみなさん素晴らしい瞬間に立ち会わせてくださり本当にありがとうございました。



そして本当におめでとうございました。













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