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陶工房 篠原 >焼いて暮らす日々

お知らせ
-------2020年 今後の展示予定-------

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・2020 2/1(土)〜2/16(日) ならまち ギャラリーたちばな(奈良)篠原希陶展  
・2020 4/29(水・祝)〜5/17(日) うつわや季器楽座(茨城)篠原希陶展  
・2020年7月 東武池袋店(東京)篠原希陶展  
・2020年8月15日(土)〜23日(日) 四季彩堂(静岡)篠原希陶展  
・2020年10月14(水)〜20日(火)大丸心斎橋店(大阪)篠原希陶展  

梅雨の穴窯焚き / 池袋東武個展にむけて
2012 / 06 / 28 ( Thu )
東京池袋東武での個展がいよいよ近づいてきました。
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篠原希陶展DM 焼締丸壷(やきしめまるつぼ)


毎年この時期に個展をさせていただいて今回で9回目。

確実に一回目の時よりは年を重ねているはずですが、何年経ってもこの時期になると自然と緊張してきます。





先日は東武個展の為の穴窯を焚きました。

去年はシカにやられてしまったのか一輪も咲かなかったササユリも咲いていました。

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ササユリ


薄いピンク色がうつくしく香りもとてもいい信楽や伊賀の梅雨の風景そのものという花です。




窯詰めを終えて深夜にあぶりを始めます。
いきなり薪を放り込むのではなく
窯の前でたき火のように薪をぼやぼやと燃やして徐々に熱を窯に伝えて行きます。

たき火を窯の前で続けて行くとあるとき火の先がひよっと窯口に吸い込まれるようになります。

その熱気がすこしづつ窯の中を温めてゆっくりと熱を伝えてくれます。



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窯の前でたき火。



窯詰めを終えて、あぶりのたき火を眺めているこのとき。
この時が一番ホッとできる瞬間です。

これから数日間不断の窯焚きのはじまりに気持ちを切り替える瞬間でもあります。



あぶりを終えて、窯の温度はどんどんと上がって行きます。

今回も仕事の忙しいなか、S氏が窯焚きを手伝ってくれました。





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温度が上がって窯の内部が明るくなってきました。


近頃の窯焚きではS氏、そして篠原夫人(よ)さんが手伝ってくれるようになったお陰で
徹夜をすることがなくなりました。

二年ほど前の窯焚きでは徹夜するのは普通でした。
もともと私の窯は「一人で焚けるように」とおもって作った小さな窯ですが
やはり何日も眠らず焚き続けるには相当な無理が伴い、
ふらふらになって焚き上げたとしてもその後
体を壊して寝込むこともたびたび。

ひとの助けが本当にありがたいと、窯焚きを通して身にしみて分かるようになりました。

感謝の気持ちでいっぱいです。




(よ)さんは窯焚き中の着替えの用意、そして食事にも気つかってくれます。

窯焚きメニューは、短時間で食べられて、消化に良く、
特に今回のように梅雨時の窯焚きでは腐りにくいものという条件が加わります。


まずは定番の「かんとだき」

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大根に出汁がしみておいしかったです。




おにぎりも手づかみですぐに食べられる定番メニューの一つです。
サランラップに巻かれて、あとでのりを巻けるようになっています。

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梅、たらこ、鮭のおにぎり

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サランラップの上に中身が分かるようシールが貼ってありました。
こういう細かな気配りにありがたさが増します。






S氏、(よ)さんの協力を得て窯焚きはいよいよ佳境へ。


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窯焚きの様子


窯の温度は最高点に達し、燃料である薪が燃えてその灰がうつわに降り掛かり
熱で溶かされビードロという釉状の景色をつくります。

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温度計の温度は1300℃を超えてます。(これは上がり過ぎ)




窯焚きの最終盤にさしかかると「引出(ひきだし)」の作業に入ります。


窯の中で灰が溶けてきたのを見計らって、うつわを鉄棒で引っ掛け、まさに窯から引き出します。

当然、窯の前に近づいて長くその作業をしなければ行けないのですが
そのときの必需品が「前掛け」です。


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前掛け


昔は酒屋さんや運送屋さんが良く身につけているものでした。
いまは大手の陶芸原料屋さんがくれるのですが、これは砂糖屋さんのアンティークです(笑)
他にもいろいろ前掛けを集めていて、窯焚き中の唯一のおしゃれポイントとなっております。


この前掛けを左足を覆うようにつけて、窯の輻射熱から守ります。
これを付け忘れて作業に入ると、輻射熱で足をやけどすることになります。





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窯から引き出された茶碗。


窯から引き出されたうつわははじめ、白く光ってでてきます。
そのあと真っ赤な色に変わり、すこしづつ冷めて青いビードロの色に落ち着いて行きます。




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引き出された酒器


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引き出されたぐい呑



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引き出された徳利




引き出しの厳しくも楽しい作業も終わり、窯焚きはついに終盤へ。

窯から立ち上る炎をみながら今回の窯焚きを振り返ります。





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最終日、煙突から立ち上がる窯の炎。


最後の薪を放り込み、燃え切るのを待って
ようやく数日間の窯焚きは終わりました。






今回は窯焚き準備の日は台風が接近し、すわ去年の再現かとおもいましたが
窯焚きを終えてみると雨にもあまりふられず、気温も涼しくとても天候に恵まれた窯焚きとなりました。



今回もたくさんの協力のお陰で無事に窯焚きが終わりました。
ほんとうにありがとうございました。


果たして窯焚きの結果はどうなっているでしょうか…








今回の窯焚きの結果は7月の東武で何卒、ご高覧下さいませ!


篠原希 作陶展 

場所: 東京池袋東武百貨店 6F 1番地 工芸サロン
日程: 2010年7月19日(木) - 7月25日(水)
営業時間: 午後10時~午後8時
※最終日は午後4時閉場



以下DM紹介文より
信楽の風土とともに歩み、土と対峙し、自己を見つめる。

今年もその歩みと共に生まれた、風格ある壷・花入・酒器、
そして野趣あふれる日々の器の新作を今年もご紹介いたします。

土と炎に真摯に向き合う軌跡をぜひ、ご高覧くださいませ。


東武百貨店 池袋店
電話:03-3981-2211
住所:〒171-8512 東京都豊島区西池袋1-1-25




↓参加しています。  今回、長男と長女の作品も入っています。窯焚き中もふたりとも「やけた?やけた?」とわくわくして待っていました。まだやで〜      クリックおねがいします↓
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テーマ:陶芸 - ジャンル:学問・文化・芸術

10:15:14 | 制作についてのおはなし | コメント(0) | page top↑
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