お知らせ
-------2020年 今後の展示予定-------
-------終了した展示-------
・2020 2/1(土)〜2/16(日) ならまち ギャラリーたちばな(奈良)篠原希陶展
・2020 4/29(水・祝)〜5/17(日) うつわや季器楽座(茨城)篠原希陶展
・2020年7月 東武池袋店(東京)篠原希陶展
・2020年8月15日(土)〜23日(日) 四季彩堂(静岡)篠原希陶展
・2020年10月14(水)〜20日(火)大丸心斎橋店(大阪)篠原希陶展
-------終了した展示-------
・2020 2/1(土)〜2/16(日) ならまち ギャラリーたちばな(奈良)篠原希陶展
・2020 4/29(水・祝)〜5/17(日) うつわや季器楽座(茨城)篠原希陶展
・2020年7月 東武池袋店(東京)篠原希陶展
・2020年8月15日(土)〜23日(日) 四季彩堂(静岡)篠原希陶展
・2020年10月14(水)〜20日(火)大丸心斎橋店(大阪)篠原希陶展
笠間、水戸、小山の旅 -1
2012 / 08 / 03 ( Fri ) 東武池袋店で個展が終わってから、私はまたまた水戸笠間へ行く事に決めていました。
今年始めの「笠間×信楽 酒井敦志之×篠原希二人展」が終わってからの私の燃え尽き方は半端なのもではなく、なかなか気持ちの整理がつかなかったのです。 私は、この仕事をして20年を超えましたが 「これが出来たら死んでもいい」 などと思いながらやった仕事が何度かあります。 今思うとそんな考えで仕事をやってはいけないと思うし、甘いとも思うのですが その時はどうしても実現してほしいという強い想いからのものでした。 この酒井君との二人展もそのひとつで、震災があって実現不可能に思えたところ (被災したのは自分ではなく酒井君なのですが… ![]() 始まったこともあって、初日を迎えた日は体が震えるほど感激していました。 今年の東武の個展初日、わざわざ笠間から酒井君、そして舞台となった水戸のギャラリー季器楽座のオーナーが 来てくださり、同じこの場所で話し合った一年前のミーティングを三人で語り合いながら、ようやく節目を迎えたような気がしました。 そして、二人の帰り際 「帰りに水戸笠間に寄って行っていいですか?」 と、 とどめの踏ん切りを自分にもらうつもりで言いました。 東武の搬出を終えて、次の朝、 私は明け方には水戸に到着して、とある喫茶店で一服。 ネットを見ていたのですが そこで「四狭間(しさま)かなた展」が期間中だと言う事に気付きました。 四狭間かなた氏のサイト 彼とはネットを介して知り合ったのですが、まだ会った事はありませんでした。 しかし今回の展示では自作の穴窯を壊し、改めて双胴式穴窯をつくって個展をする事を ネットで紹介していました。 そして土や釉までも地元、栃木県佐野で採れたものを使って焼く事に拘っており、 一度ぜひ見たいと思っていたのです。 水戸から急遽、栃木県は小山市へ向かう事に。 予定変更を笠間の酒井君に伝えると 「一緒に行こう」 ということになり、笠間へ寄ってからともに会場に行く事になりました。 ![]() 四狭間かなた展会場風景 会場に着くと四狭間氏が笑顔で迎えてくれました。 彼とは初対面なのですが、ネットで何度かやり取りがあり、また、 酒井君とは指導所時代一緒に学んだ仲と言う事で 会場までの道中いろいろと伺って来る事もできたため、初めて会ったような気がしませんでした。 会場で彼が取り組む地元の材料のみで焼き物を焼く「一カ所焼き」は 土、釉、燃料、のみならず、窯の材料までもレンガを使わず地元の土のみというもの。 窯の作り方も土を叩いて締める、地元で伝えられている炭窯の作り方。 土は窯場の裏でとれる、昔、カマドを作っていた粘土。 釉に使う石は昔、碍子(がいし(電線などの絶縁体につかう))を焼いていた石を自分で粉砕したもの。 焼き物の原料である土と釉は連続したものという事を実践している彼の話に どんどんと引き込まれて行きました。 現代の焼き物は様々な原料や、道具がかんたんに手に入ります。 彼のしていることは、それに反して一見不自由な事をやっているだけのように見えますが、 その自らに課した「縛り」は 決して窮屈に感じず、むしろとても前向きな事のように感じられるものでした。 ただここにある材料で出来る事をやってみた、 焼いてみたらおもしろいとおもうものが出来たから見てもらう。 とても健康的で正直な焼き物でした。 ![]() 四狭間かなた作 花器 ![]() 四狭間かなた作 湯呑み いつまでも話は尽きないのですが、他のお客さまの邪魔になりつつあったので 会場を後にする事にしました。 笠間から小山まで往復2時間とすこし、 酒井君には朝早く起こしてしまって申し訳なかったのですが 初めて二人でゆっくりと話す事もできましたし、今回の四狭間氏のやっているテーマ 自分が活動している地元の土をどのようにとらえるか。 「いい土」っていったいなんなのか、を真剣に議論できてとても楽しかったです。 とここまで書いて ホントは笠間水戸のことも書ききるつもりだったのですが長くなったので笠間編は次回へ… ![]() ↓参加しています。 いまも色々と頭を巡るとても意義深い展示でした。焼き物って本当におもしろいですね〜 クリックおねがいします↓ ![]() にほんブログ村
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