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陶工房 篠原 >焼いて暮らす日々

お知らせ
-------2020年 今後の展示予定-------

-------終了した展示-------
・2020 2/1(土)〜2/16(日) ならまち ギャラリーたちばな(奈良)篠原希陶展  
・2020 4/29(水・祝)〜5/17(日) うつわや季器楽座(茨城)篠原希陶展  
・2020年7月 東武池袋店(東京)篠原希陶展  
・2020年8月15日(土)〜23日(日) 四季彩堂(静岡)篠原希陶展  
・2020年10月14(水)〜20日(火)大丸心斎橋店(大阪)篠原希陶展  

新たに蹴ロクロを導入
2013 / 12 / 11 ( Wed )
新たに蹴ロクロ(けろくろ)を導入しました。



蹴ロクロ


蹴ロクロとは足でロクロを蹴って回転させ、うつわを作る道具です。
普段これまで私が使って来たロクロは電動で、電気の力でロクロを回転させて成形します。





蹴ロクロの実作を見に行ったり、カタログを取り寄せたりして自分の好みのロクロをずっと探していたのですが、
なかなかこれというものが見つけられずにいました。

しかしそんな中、たまたまネットを眺めていたところに
私が知っている木工作家Yさんが、
蹴ロクロの製作をしているのを知りました。

美しいラインの大型の椅子や、家具。そしてオブジェを制作されているイメージだったので
蹴ロクロを製作されたと知ってとても驚いたのですが
たまたま知人の陶芸家から製作の依頼を受けて
九州のロクロを参考にして作る事になったそうです。


私がYさんと知り合ったのは私が独立した当初。
まだ私は20代でした。

もともと幼い頃から木工が好きだった事もあって、何度か工房に遊びに行かせてもらっていました。
工房の中はとても作業をするとは思えないようなカッコいい作りで、展示作品もあり
まるで美術館のようです。

多数ある木工用のカンナやノミも壁面に展示されているかの様にきちんと収まっており
今思うと、私の「作家の原風景」を作っていただいたような気がします。
(しかし私の工房はとんでもない状態なのですが…)




そんな美しいキッチリとした仕事をされている方だと分かっていたので
どうせならここにしようと早速何年ぶりかで電話をかけてアポイントをとり、
その日のうちに実作を見に行く事に。




工房につくとご夫婦で温かく迎えていただき
ボタン作家さんでもある奥様手作りのお菓子でもてなしてくれました。


工房にお邪魔する

お皿は私が独立当初に作った大皿で出してくださり、うれしかったです。



工房は以前と変わりなくどこもきれいに片付いていて、見所いっぱいでした。

建物自体が作品のような工房内には木工作品や大きな薪ストーブ。

そして更に外にはツリーハウスまで出来ていました。
もちろんYさんの自作。



ツリーハウス








二台あった蹴ロクロ


作られた二台のロクロを見せていただき、
やはりYさんの仕事ぶりが感じられる
しっかりとした作りの上、大変うつくしいロクロでした。


現物を見た瞬間、迷う事なくこのロクロにする事に決めました。














設置した蹴ロクロ



陶芸を仕事にして以来
何度か蹴ロクロで製作を体験した事はありましたが
自分の蹴ロクロを持っておらず、長年導入するため探し続けていました。

「いつか自分も蹴ロクロにしよう」と私が最初に思ったのは
独立前に訪ねた好きな唐津の作家さんが使用されていたからでした。


「自分のリズムで作れるからいいよ」
と勧めてもらいいろいろと教えていただきました。

その何年か後、ある陶芸雑誌の編集の方が
「君はこれからは蹴ロクロでつくったほうが良い」と
いわれた事もあります。


自分自身もロクロの一定な動きに手を合わす事と別に
少しづつ止まって行くロクロのリズムを感じて作ることの
意義が最近になってようやく、
少しづつ感じるようになってきたように思います。

長年そうしたいとおもっていたこと、
ようやくその思いが叶いました。


これからはこの相棒とともに
よりよいもの作りに励みたいと思います!





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テーマ:陶芸 - ジャンル:学問・文化・芸術

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