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陶工房 篠原 >焼いて暮らす日々

お知らせ
-------2018年 今後の展示予定-------
・2018 年11月6日(火)~11月17日(土) 岡山ギャラリー栂 個展開催中 

-------終了した展示-------
・2018 年10月24日〜10月30日 京都 大丸京都店 個展
・2018 年7月19日(木)〜25日(水)東京 東武池袋店 篠原希陶展 個展
・2018 年4月28日(土)〜5月20日(日)水戸市 うつわや季器楽座 個展
・2018 年2月3日(土)~2月18日(日) 奈良 ギャラリーたちばな 個展

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うつわや季器楽座 酒井敦志之×篠原希二人展vol.Ⅱ終了いたしました!
2017 / 02 / 03 ( Fri )
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水戸市うつわや季器楽座での酒井敦志之篠原希二人展は無事会期を終了しました。
ご来場くださいましたみなさま本当にありがとうございました!

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信楽原土と笠間原土の「カタマリ」(2011年作)



「二人で薪窯対決をしよう!」



と企画が持ち上がったのは7年以上前。
しかしいよいよ二人展を開催するべく作品に取り掛かっていた
2011年3月東日本大震災が起こって二人はお店の被害クローズ、
そして窯を被災で失うというところから、二人展に臨むということになりました。



不可能と思われるものを実現に向けて本当に必死の覚悟で臨む二人の姿を見ながら、
いったいどんな顔をして‥自分は会場に行けばいいのか?


2012年正月二日。

9月窯の解体たくさんの心ある人々の支えによって酒井くんは窯を復活させ、
なんと12月初窯、そして作品を持ち込みました。



震災の被害とは全く無縁の私は、新たな薪窯を12月に築窯し、初窯を焚いて持ち込みました。
せめて酒井くんと心境だけでもどこかしら感じながら臨むことで、
なんとか会場に恥ずかしくなく立てるようにだけはしたいという心持ちでした。



在廊しながら酒井くんそして山口さんとたくさん話しましたが、
あれだけのことを乗り越えながら、本当に苦労を苦労として語らず、身の丈以上に自分を見せず、
助けてくれた人たちへの感謝を忘れず。



「泣きたがり」と酒井くんには言われますが、何度こころが震えたことか。


会期が済んで、次回5年後、

「2017年の季器楽座20周年にもう一度二人展を。」

という話が持ち上がった時、私はできないと何度もいいました。


「とても今回のようなモチベーションはない」と


しかし、開催が決まったときから
私の頭の中にはいつもこの二人展でなにができるか?
という事が大切になりました。



この土を見た時酒井くんはどう言うだろう?
こんなことをしたら二人展の意味付けはできるのだろうか?


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笠間原土とそれに含まれている「かなぐされ」と呼ばれる鉄分の塊

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かなぐされを使った「かなぐされ引出黒」



いままでやっていなかった焼き方に変えよう、独りよがりだった焼き色を変えてみようと思えたのも、
二人展のために「お互いの窯場まで行って窯を焚き合う」ということができたからでした。


しかし、反面、悩みが昂じすぎて「むちゃくちゃ大きな壺をつくろう」だとか
「もっと突飛な形を」とか間違った方向に行きかけたことがあり、
そんな時はなんども水戸や笠間に足を運んで話し合いを重ねて修正してきました。



ようやく2017年二人展の一年前くらいになり、
酒井くんにとっては

「日常の生活をしつつ自分の全力を出せる初めての二人展」

であることにようやく気づく事ができました。



そこで自分のこころもようやく定まって、制作に向かうことができるようになりました。




最後の窯焚きは2017年の二人展直前の12月でしたが、
二人展に出す作品は5年少しづつためていました。

そして、二人展に出品したい作品は、
自分のできることを網羅する個展の時のような選び方ばせず
この五年間で二人展に出すならと作ったものに集中して選びました。



2017年正月二日初日からの二人展がはじまり。
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たくさんご来場いただいたお客様にも、この5年の月日があったからこそ
出来たものを選んでいただけたことは本当にうれしい瞬間でした。



「あれをやれば良かった」「あれを出せなかった」と
いう思いを残さず、そして「あんなことをしなければ良かった」
という後悔をのこさないよう。



自分がこの二人展に臨むとき「今の自分の全力でのぞむこと」しか
酒井くんはじめ皆さんに恥ずかしくなく会場に立つことはできない。
そんな心持ちでした。



会場に並んだ酒井くんの「日常の全力」見た時、私は嬉しかった。
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この7年を通して、年下ながら尊敬すべき人となった酒井君が
全力で自分を「倒しに来て」くれているのが感じられました。

正直、圧倒されていたのですが、それでも自分は全力を出したし
作品で負けてもそれが今の自分の実力と胸を張っていられました。

初日の会場にはお茶人の 近藤 俊太郎さんが駆けつけてくださりお茶を振る舞ってくださって
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料理人であり陶芸家である 穂高 隆児 さんが料理を提供してくださり。
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会場にはニコニコと笑顔で駆けつけてくださったたくさんのお客様。

こんな幸せな瞬間はありませんでした。

2012年の二人展の経緯を知ってくださっている方も多く、とても緊張しました。その方々に自分の虚栄は通用しないと思っていました。
ありがとうございました。

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ついにこの5年、そして初めて企画を話し合ったあの夜から7年。
二人展は終わりました。

自分にとっては奇跡の連続を体験させてもらったうつわや季器楽座というステージ。
この7年で出会った人がいなかったら自分はどうなっていたのだろう?と
想像すると、本当におそろしいです。



どれだけ勇気付けられ、なんど「陶芸をやっていて本当に良かった」と思わせてもらったか。

上の写真の作品「カタマリ」は
二人展を構想した時最初に うつわや季器楽座さんからの提案で出来たものです。
お互いが使っている原土を合わせただ焼いてみる。

荒々しいそのままの土が窯の熱で裂けて、熔けて、全く違う発色をしています。

まだ震災の出来事がおこる前のものです。



2017年になりこの作品をあらためて季器楽座の会場で見つめながら
自分のこれからの姿と重ねました。

これからもこの原土の有り様を素直に受け止め
常に自分の原土を研ぎ続けられるように。

そして、酒井君や山口さんたちに教わってきたこと、常に感謝を忘れないように。




この二人展の実現に、いったいどれだけの人たちに助けてこられたのか。
あのレンガを掃除してくださった人たち、落ちたレンガを拾った人たち、
築窯を手伝った人、窯を焚いてくれた人、すべて私も感謝しています。



そして、私が夢中で没頭して作品を作れたのも、窯を焚けたのも、
在廊するために家を空けられるのも、何度もなんども話し合いのために茨城に行けたのも。

一人ではなにもできませんでした。

奥様や家族、そしてたくさんの人たちの顔が浮かんできます。



本当に感謝しています。
ありがとうございました!




ついについに.
二人展が終わりました。






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テーマ:陶芸 - ジャンル:学問・文化・芸術

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